阿寒国立公園の湖めぐり。摩周湖と屈斜路湖へ。

904.81平方キロメートルの阿寒国立公園には、阿寒、屈斜路、摩周と3つのカルデラ地形を基盤とした、火山と森と湖の世界が広がっています。
阿寒湖から東へ約50㎞。透明度世界一で知られる摩周湖は、夏に霧が発生することでも有名です。
摩周湖を覆う霧には2種類あり、一つは太平洋沖で生まれ、釧路湿原と釧路川の上空を伝ってはるばる500㎞の旅をして流れ込んでくる霧。
そしてもう一つは摩周湖の外輪山の中で生まれる霧。この2つの霧が出会うシーンはとても希少で、そして最高にドラマチックです。  屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖で、釧路川の源でもあります。
マリンスポーツやフィッシングファンが訪れるほか、「砂湯」地区はその名の通り、砂を掘ると温泉が湧くため家族連れにも人気のレジャースポット。
美幌峠展望台など4つの展望台から望む風景は圧巻です。

[写真上:摩周湖]
摩周湖には流れこむ川も流れ出す川もなく、それでも水位は年中変わりません。それは湖水が自らの圧力で岩盤をくぐり抜けて、少しずつしみ出しているから、という説もありますが、この謎も摩周湖の神秘性の一つです。

[写真下:屈斜路湖]
美幌峠から見渡す屈斜路湖の大パノラマ。湖岸には温泉地が点在し、「コタン露天風呂(男女別の脱衣場有り)」や「和琴露天風呂」など野趣あふれる無料の露天風呂があります。

摩周湖
屈斜路湖