変わりゆく阿寒湖温泉・変えようとする人たち その72009年4月スタートの鶴雅グループ省エネプロジェクト。 各事業が始動し効果を見せ始めています。

 鶴雅グループは2009年4月から省エネ事業「ゼロカーボンプロジェクト」を開始いたしました。年間のCO²排出削減34%という大きな目標をクリアできる見込みです。このように温泉熱を利用して、「あかん遊久の里 鶴雅」と「あかん鶴雅別荘 鄙の座」の2施設では、重油の使用量を前年比で80%以上も削減しています。こうして化石燃料に頼らない新システムを推進しながら、一方では照明用電気使用量を減らす取り組みも始動しました。

 鶴雅グループでは、2009年から電気使用量を削減できる「LED」への転換が各施設で随時始められました。現在、「あかん遊久の里 鶴雅」の1階売店照明もすべて「LED」に換わっており、これによって従来のハロゲン球よりも電気使用量は八分の一に抑えることができそうです。また、ハロゲン球の使用時は8カ月程度で電球交換をしていましたが、「LED」は4万時間という長い耐久性が見込める事も環境により良い施策。現在、鶴雅グループの依頼で、「LED」メーカーが熱を出さず安全で夏の冷房効果にも干渉しない新しい「LED」の開発・研究を進めています。このような鶴雅グループに合った「LED」が開発されると、鶴雅グループ各施設の客室にも一斉に導入される予定です。

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 鶴雅グループの省エネ事業はこれまで、2009年度「北海道 省エネルギー大賞」や平成21年度「温暖化防止 一村一品応援プロジェクト~北海道力編~」の優良事例に選考されてきましたが、去る1月22日にまた新たな賞を受賞しました。それは、北海道経済産業局が省エネルギー推進や新エネルギー導入に積極的な企業などを表彰する「北国の省エネ・新エネ大賞」。これらの評価を励みに、これからもさまざまな環境活動を行ってまいります。

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「あかん遊久の里 鶴雅」の露天風呂。2009年4月始動の「ゼロカーボンプロジェクト」以前は、温泉の湯を循環使用していましたが、「ゼロカーボンプロジェクト」は高温の泉源を新たに確保し、その源泉を浴槽で掛け流し使用することが大きなポイント。浴槽から流れ出たお湯(温泉熱)を熱交換器に通すことで、水を加温し暖房や給湯に使用しています。