わたしの好きな阿寒湖の花風景

阿寒の春はかわいい花から始まります。若い頃から水彩画と版画を制作しております。その題材として花々をスケッチしたり写真に撮し続けること40年。釧路や阿寒の花写真は約300種類、7,000枚ほど撮りためています。自他ともに認める花好きの私がお届けする、「春に咲く、阿寒湖畔の花グラフィティ」。阿寒湖畔の春を語るなら、とにかく花ですよ!

黒滝 博

鶴雅グループ
常務取締役

黒滝 博

エゾオオサクラソウ

エゾオオサクラソウ

春を代表する花です。阿寒湖畔ではあちらこちらに群生しますが、一番よく見られるのが「ボッケ 森のこみち」。春にこのような鮮やかな花を見ると、本当に「美しい!」と感じて、気持ちが華やぎます。

シロバナエンレイソウ

シロバナエンレイソウ

葉を立ち上げた姿は、鳥が飛び立とうとしているよう。花びらもがくも葉も3枚の「3尽くし」の花で、種が落ちて花が咲くまで十数年もかかります。だから見掛けると、「よく咲いたね」と声を掛けたくなります。

クロユリ

クロユリ

6月初めころ、「鶴雅」の横にある庭園でも見られます。「黒百合は恋の花ノ」と、戦前のメロドラマ「君の名は」で歌われたように、クロユリの花言葉は「恋」。香りはかなり強烈です。

ヒメイチゲ

ヒメイチゲ

まるで妖精のようにスッと姿勢良く踊っているようです。5月中旬ころ、「ボッケ 森のこみち」や阿寒湖周辺で咲きますが、小さな花なのでよく探さないと、なかなか見つけられません。

コミヤマカタバミ

コミヤマカタバミ

三姉妹のようなかわいい花、この花は大木の根元あたりにかたまって咲くので、まるで春の緑の中に雪が積もったような、幻想的で美しい光景を作ります。

フデリンドウ

フデリンドウ

春の枯れ草を突き破るように出てきて咲く花です。しぼむと筆の先のように見えることから、この名前がついたようです。枯れ草の中にポツリポツリと咲く、このきれいな色を見ると、春の妖精を感じます。

マムシグサ

マムシグサ

その名の通り、マムシが土から出て立ち上がっているような姿。散策路を歩いていて、この「マムシグサ」に出合うと、一瞬ドキッとしてしまいます。きっとだれもがそうでしょう。さらに伸びて、実もつきます。

ミドリニリンソウ

ミドリニリンソウ

白い花の「ニリンソウ」の群生を、じっくりと探してみてください。きっとその中に、この「ミドリニリンソウ」があるはず。これは「ニリンソウ」のがく片が変種したもの。「鶴雅」横の庭園でも見られますよ。

花ゆう香ロゴ

もう一言

「阿寒の森ホテル 花ゆう香」のロゴマークに使われている花のイラストや、「花ゆう香」全95室に掛けられている花の絵は、実は私が描いたものなのです。花言葉を入れて心を込めて描きました。花ゆう香売店の包装紙は私の絵です。

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